違いを受け入れられる子どもに

教室を開講して4年目になります。我が子も合わせて最初生徒は3人からのスタートでした。最近ではやっと「身に付く、レベルの高い英語教室」として定評頂けるようになり、お陰様で全てのクラスが満員御礼です。未就園児クラスを含めウエイティングリストが出来るほどになりました。これらは全て私の言語学の信念に共感して下さっている教室のご父兄と、理解と協力を惜しまずしてくれている家族のお陰だと感謝しています。ファミリー英語教室は、誰でもウエルカムの教室ではなく、本当にやる気のある保護者のみを対象とした英語教室作りを目指してきました。現在は私の信念を御理解し、がんばって下さっているご父兄のお子様だけが教室に残っています。

時々こんな質問があります。「教室を退室する生徒をどうしてとめないのですか。」他の教室では生徒確保に経営者は一生懸命です。辞めるとなれば、それを防ごうと懇談会を開き説得します。脱会の意思がある御父兄にはいつも「はい、分かりました。次回からどうされますか。」と質問します。子どもの勉強に疲れた御父兄の殆どは、「次回から欠席でお願いします。」と言われます。

私たち夫婦は、今まで色々な国に行き、お金では買えない素晴らしい経験を数え切れないほどしてきました。色々な人たちと出会い、助けられてきました。もちろん苦労や嫌な思いも数え切れないほど経験しています。今の私たちがあるのは、色々な人たちとの出会いと、人生経験だと信じています。私は小さな池の中の大きな魚〔ボス〕でいるのではなく、広い海の中でいつかは大きな魚として世の中と関わりたいと思いながら過ごしています。我が子、HillaryやLenにも同じ思いです。小さい頃から出来るだけ色々なところに連れて行き、色々なものを実際に見て体験させ、出来るだけ多くの国の人たちと関わりあい、違う考え方を分かち合う。視野の狭い人間の口癖、「普通はOOOでしょう。」の「普通」がこの世の中には無く、「違い」を理解し受け入れられる大人になってほしいと思って育てています。

経済大国日本です。日本にはたくさんの国の人たちが行き来し、生活しています。「普通」「常識」と言う言葉は外では通用しない世の中になりました。だから様々な事件が起こるのです。もし、ご父兄の中で「普通」「常識」を口癖にしている方がいましたら、一歩下がって「Who you are/その人自身」を見てください。お子様が大きくなった時には、「普通」「常識」はきっと死語なっているかもしれませんね。

これらの考えから、教室を脱会される保護者には、私の信念を理解していただこうとは脱会時点になっては思いません。「それも一つの考え方」と思い脱会を理解したり、時にはこちらから脱会をお勧めしたりします。この先、何らかの理由で脱会を決意される御父兄がいらっしゃると思いますが、英語でのコミュニケーション力はこれからの世の中では絶対に必要な言語だと言うことは忘れないでください。私はクラス替えを含め、生徒一人一人に一番よい方法をこれからも提案し続けます。1 cycleでも長く同じ生徒と一緒に勉強できることを願っています。